2011年11月04日
仙谷氏、野党議員従え訪韓
また訪韓って
どっち向いて
政治しとんねん
じゃあな
仙谷氏、野党議員従え訪韓 キングメーカーへと着々足固め
【産経ニュース 2011.11.1 22:18 [民主党]】
民主党の仙谷由人政調会長代行(65)が、政界のキングメーカーになろうと着々と布石を打っている。1日からは民主、自民、公明3党の若手議員を率いて訪韓。党内では「ポスト野田」と期待する前原誠司政調会長の裏方に徹し、重要政策を握るポストに次々と就いた。仙谷氏の衰えぬ権力志向に、官邸サイドもひそかに警戒感を強めている。
1日朝の羽田空港国際線ターミナル。そこには、若手議員団の先頭を歩き、ソウル行きの飛行機に向かう仙谷氏の姿があった。
一行は、日韓協力委員会(会長・中曽根康弘元首相)の「日韓次世代指導者交流事業」に参加するため訪韓。3日までの滞在中、金滉植首相らと会談する。
仙谷氏は協力委のメンバーでない。しかし、「政権与党の有力者」として団長に選ばれた。協力委の主要メンバーである渡辺秀央元郵政相が推挙したという。
実は仙谷氏は官房長官時代、中曽根内閣の官房副長官を務めた渡辺氏のもとを頻繁に訪ね、政権運営について相談していた。小沢一郎元代表と敵対した同志でもある。こうした因縁が、今回の仙谷氏の訪韓につながり、仙谷氏にとっては他党の若手議員との交流を広げる機会になった。
仙谷氏は党内でも足場を固めつつある。環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉参加問題を協議するプロジェクトチーム(PT)と社会保障と税の一体改革の調査会の顧問に就任。会長を務める経済財政・社会調査会では、次期衆院選のマニフェスト(政権公約)の策定と前回マニフェストの検証作業を行う。11月下旬に開催される新たな政策仕分けでは仕分け人の「統括役」も担う。
10月29日に長野県軽井沢町で行われた前原グループの会合では「選挙の小沢」の向こうを張るかのように、若手議員を指南した。
「最終3日間で2千票作れば勝てると戦ってきた。田舎では一家の票をいただければ5票になり、10家族の票を束ねる人が40人支援してくれれば2千票だ。捨てる神あれば拾う神あり。1票を失っても、どこかで1票取ってくればいい」
菅直人政権で「陰の首相」と言われた存在感は表向き薄れたが、「権力志向は昔から人一倍強い」(旧友)という仙谷氏。周辺には「これからは前原君のような若い世代の時代だ」と語り、早くも「ポスト野田」選びに意欲を示す。ある官邸関係者は「野田佳彦首相は、菅氏のように寝首をかかれるのではと恐れもあるようだ」と警戒する。
一方、官房長官時代に物議を醸した「毒舌」も衰えていない。
前原グループの勉強会では、TPP問題に関し、「自分たちの信念か宗教的関心か知らないが、合意形成させないことを自己目的化することがあっては政党の形を成していない」と恫(どう)喝(かつ)。当然ながら、党内の慎重派を激高させた。
真のキングメーカーたり得るかは、意見の異なる勢力への振る舞いがカギを握りそうだ。