2013年06月17日
2013年06月17日
「私が知ったのは昨日」
“飛ぶボール”変更、加藤コミッショナー「昨日知った」
【TBS ニュース 12日21:47】
“統一球”と呼ばれるプロ野球のボール。昨シーズンのボールと今シーズンのボールは一見、同じものに見えますが、実は“飛び方”が違います。日本野球機構は、12日夜、会見を開き、今シーズンから選手やファンに無断で「飛びやすいボール」に変えていたことを認めました。ただ、組織のトップ・加藤コミッショナーは「その事実を知らなかった」と釈明しました。
“今年のボールは、よく飛ぶ”。選手やファンの間でまことしやかに囁かれていた噂は、本当でした。
「(ボールの反発係数の)基準値の下限を下回る数値がみられた。2013年の使用球についてミズノに調整をお願いしていた事実が判明。関係各位に対し、心からおわび申し上げる」(日本野球機構 加藤良三コミッショナー)
日本野球機構は12日夜、プロ野球の1軍公式戦で使用している統一球を今季から“飛びやすい”ものにひそかに変更していたことを認めました。
「事務局からボールに変更が加えられるという説明はなかった。私が(変更を)知ったのは昨日。私は不祥事を起こしたとは思っていない。不祥事だとは思っていないが、ガバナンスが強くあるのは当然。プロ野球・NPB(日本野球機構)の信頼性を落とさないよう組織を強化したい」(日本野球機構 加藤良三コミッショナー)
しかし、この事実は選手やファンには一切知らされていませんでした・・・。
「最初から公表しておくべきだった」(ファン)
「多分(ボールが)変わっているだろうなと思っていた」(ファン)
おととし、WBCなどの国際大会に対応するため、飛距離の出にくい“統一球”が導入されました。それ以降、ホームランは激減。選手やファンの間からも見直しを求める声があがりました。当時、巨人の渡辺恒雄球団会長はこんな不満を漏らしていました。
「プロ野球の経営者としては、統一球ってのはどうだ?空中戦の方が面白い。今度コミッショナーに会ったら話してみる」(読売巨人軍 渡辺恒雄球団会長 [’11年])
そして、今年に入り、ホームランの数が急に増え始めます。事実、今シーズンのホームランの数は去年の同じ時期と比べ、6割以上も増加。1試合で8本のホームランが飛び交う場面もありました。その要因の1つが、ボールの変更にあったのです。これに対し、選手側は・・・。
「『これは入らないだろうな』っていう打球がどんどんホームランになって、『あれっちょっとおかしいんじゃないかな』っていうふうに開幕してすぐ思い始めて」(選手会会長 東北楽天ゴールデンイーグルス・嶋基宏選手)
「『思ったよりも飛ぶな』っていうのを感じながらやっていた。どの世界でも同じ野球をやっているわけで、日本がボールでこういう論議をしているのはすごく恥ずかしいことじゃないか」(読売ジャイアンツ・阿部慎之助選手)
「昨年辞めた選手の中でもう1年できた選手ももしかしているかもしれないので、やっぱりそういうことを考えると数値で出ていたのなら言うべきだった」(東京ヤクルトスワローズ・宮本慎也選手)
また、日本野球機構は、ボールを製造しているミズノの対し「全く変わっていない」とウソをつくよう指示を出していたといいます。なぜ、こうまでして隠していたのでしょうか?
「間違った回答をしようと意図したことはない。ただそういう回答になって誤解を生じ、迷惑をかけたということはおわびする。事務局のガバナンスの強化に取り組んでまいります」(日本野球機構 加藤良三コミッショナー)
スポーツジャーナリストの玉木氏は、今回の騒動を次のように批判します。
「ファンに対して無礼な行為で選手に対してはもっと失礼な無礼な行為。選手というのは死活問題ですから。誰がどのようにしてどんな野球を提供しようとしているのかが見えない。野球に対して最低の行為ですね」(スポーツジャーナリスト 玉木正之氏)
選手やファンを置き去りにした対応が、夜空を彩る“野球の華”に水を差したのは言うまでもありません。
内緒で
勝手に変えてまう方が
大問題やと思うけど・・・・・
じゃあな