2011年04月13日
ノコノコ視察なんかに行っても邪魔
小泉内閣の秘書官だった
飯島氏が
ぶった切り
うなづける部分は多い
じゃあな
緊急インタビュー 飯島勲氏
ノコノコ視察なんかに行っても邪魔。官邸は超法規的な意思を示すのが役目
官邸の元名物秘書官
今の官邸にできていないのは、原理原則の部分ですよ。分類の仕方、組み立てがまったくできていない。
津波被害で避難している人たちは60万から70万人いるわけですね。
同時に、福島の原発で強制避難させられている人たちも相当な数になる。
こうした二重の被害者がいる。それをしっかり分けて対応しなきゃなりませんね。
その体制ができあがっていない。
だいたい、官邸に何とか本部をいっぱい立ち上げているが複雑すぎる。
能力のないやつもいっぱいいるんじゃないですか? 対策本部がいっぱいあると、省庁もたくさん人が取られる。全部廃止して10人ぐらいでやれる。総理と官房長官と秘書官と。今の本部は全部無駄です。
小泉時代はたった10人でチームを組んで、9・11のときも1時間ですべてを走らせた。
国内のテロ対策とか、明日の株式市場とか……。危機管理は、少人数で決定し、平常時の流れとは違うルート、つまりショートカットして現場にズバッと指示できるルートをつくらなければすべて遅れるんです。
それから、総理の視察、これはやめてほしい。総理が視察に行くときには120人ぐらいの警察官がついていくんですよ。これはハッキリ言って迷惑になる。
総理はこういうときこそ、ぶら下がりをどんどんやることですよ。会見しても質問も受けない。これじゃだめです。質問しているのはマスコミじゃなくて国民なんだと考えなくちゃならない。
今回は超法規的に徹底して国家がお金を出してやっていくとか、原発についてもこれは東京電力の問題じゃない、国の問題だから徹底してやるとか、ぶら下がりで言わなければいけません。安直な現地視察なんかやっている場合じゃない。
こういうときの、官邸のダメージコントロールで大事なのは、補助金や法律の届かないところに何をやるかということなんです。
民間はすばらしいですよ。多くの人がボランティアをやってる。私の知人なんかは、当日30分で準備して給水車を持っていきました。
役所もやってますよ。農水省も国交省も。そこは任せればいいんです。そんなところにノコノコ視察なんかに行ったら邪魔なんですよ。官邸は、超法規的なところにこそ意思を示さなければならないんです。
※小泉内閣の秘書官。官邸内に官僚などを集めたチーム飯島を組織し、情報の一元化など危機管理に当たった。
Posted by 『にっしゃん』 at 07:17│Comments(0)
│災害
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