2012年12月29日
切腹した大学生
切腹した大学生
【msn産経ニュース 2012.12.29】
昨年12月8日朝、石川県金沢市の石川護国神社で、22歳の金沢大生が切腹自決した。彼は北海道出身で金沢市に住む大学4年生、Sさんであった。警察が調べたところ、腹部と首に深い刺し傷があり、近くにはナイフと透明のビニールシートにくるまれた日章旗があった。
Sさんはナイフで腹を十字に切った後、自ら頸(けい)動脈を切って自決したものと判明した。この日は小雨が降っており、国旗を濡らさないようにビニールに包んだものと思われた。彼は黒のスーツにワイシャツ姿で、靴は脱いでそろえておいてあり、同日未明に人知れず自決したものとみられた。
彼が切腹した場所は、護国神社の境内でも奥まったところにある清水澄博士顕彰之碑の前であった。清水博士は慶応4年、金沢市の出身、東京帝大出身の憲法学者で、大正天皇、昭和天皇に憲法を講義したこともあった。その後、枢密顧問官などをへて、昭和21年から最後の枢密院議長を務めた。戦後の新憲法施行に反対し、施行の年の昭和22年9月25日、「幽界より国体護持と皇室安泰、今上陛下の御在位を祈願す」との自決の辞を残し、静岡県の熱海の海岸で投身自殺をした。その後、出身地の石川護国神社境内に顕彰之碑が建てられた。
昨年の12月8日は、昭和16年12月8日の大東亜戦争(太平洋戦争)開戦から70年。Sさんは大学で安全保障問題ゼミに属し、日頃、ゼミ仲間らに、日本の安全保障の在り方について、熱っぽく語っており、自決のかなり前から、政府がきちんとした安全保障政策をとらないことに絶望する発言をしていたという。
彼が自決した前年には、中国の漁船が尖閣諸島の領海で海保の巡視船に衝突、民主党政権が船長を釈放してしまうという失態を演じており、領土問題があらためてクローズアップされていた。
この事件は大学生の単なる自殺事件として処理され、地元メディア以外はほとんど報道されなかった。だが、平成生まれの青年が、日本の安全保障政策に絶望して、切腹という手段で死を選んだ意味は決して小さくない。
小雨降る中、暗い神社の境内で、靴を脱いで正座し、人知れず十字に切腹して頸動脈を切るというのは、なまなかな覚悟ではできない。これは国家、政府、国民に対する諫死(かんし)であり、憤死でもあろう。一周忌に当たり、あえて記した。(編集委員 大野敏明)
切腹した大学生に対して
畏敬の念を
禁じえない
本文と画像とは関係ありません。
敢えて、靖国神社の画像にしました。
2012年12月29日
致知
【『致知』一日一言】(シェア自由)
いまの日本の閉塞感は、
靖國の英霊が篤く弔われていないことにあると思うのです。
祖国のために命を捧げても、
尊敬も感謝もされない国にモラルもないし、
安全保障もあるわけがない。
そんな国をこれから誰が命を懸けて守るのですか。
いまを生きる私たちには先人が守ってきた日本を、
未来の子供たちに渡していく使命があるのです。
…………………
稲田朋美(内閣府特命担当大臣/行政改革担当)
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【『致知』最新号の読みどころ】
2013年2月号 特集「修身」
①人のために尽くす願いをもって修行する
横田南嶺(臨済宗円覚寺派管長)
寺田一清(不尽叢書刊行会代表)
本誌「巻頭の言葉」に、中條高徳氏が
横田南嶺老師との出会いを記された。
その文章を通じ、横田老師の著書に
教育者・森信三師の名があることを知った
森師の高弟・寺田一清氏の願いでこの対談は実現した。
美しい紅葉に彩られた鎌倉の名刹・円覚寺で、
御仏の教えや、恩師の思い出などを交えながら、
人間いかに身を修めるべきかを
お二人に語り合っていただいた。
②ビジネスマンの修身論
染谷和巳(アイウィル社長)
朝倉千恵子(新規開拓社長)
人材の格差が、企業の格差――。
長引く不況下にあっても堅調に経営を続ける企業には、
1つの共通点があるという。
それは社員がしっかりと教育されているということ。
ともに企業研修を行い、何万人もの
社員教育を行ってきた染谷氏と朝倉氏に
いま求められるビジネスマンにとっての
「修身論」をお話しいただいた。
③若い才能をどう育てるか
女子サッカーW杯連覇への布石
本田美登里(U-20 サッカー日本女子代表コーチ)
昨年開催されたFIFA U-20女子W杯で
史上初の3位に輝いた「ヤングなでしこ」。
同代表コーチを務め、
現在、なでしこジャパンの主将として活躍する
宮間あやや福元美穂ら有力選手を育てたのが、
本田美登里さんである。
女子サッカー界の草分けとして後進に道を拓き、
いまなお若い世代の育成に情熱を注ぐ氏に、
人の上に立つ者のあるべき姿について伺った。
④古典に学んだ我が人生
數土文夫(JFEホールディングス相談役)
和順(北海道大学文学部長)
世界を代表する鉄鋼メーカー
JFEホールディングスのリーダーとして
活躍してこられた數土文夫氏。
その人間力の背景には幼少期から
学び続けてこられた古典の下地があった。
その數土氏の後輩で、北海道大学文学部長として
人間学としての中国古典を講じる 和順氏。
そのお二人が、ここに会して語る「人生と修養」論。
⑤サムシング・グレートへの信頼感が生命を輝かせる
村上和雄(筑波大学名誉教授)
やましたひでこ(クラター・コンサルタント)
「断捨離」というユニークな片づけ術が
共感を呼んでいる。
単なるノウハウの域を超え、
従来の価値観や生き方の問い直しにまで
踏み込んでいくこの提唱は、
ものから心へという時代の変化を
象徴しているようで興味深い。
提唱者のやましたひでこさんとともに、
断捨離を通じて見えてくる
これからの生き方について語り合った。
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2012年12月29日
経団連会長、民主党との面談を謝絶
民主党新執行部が財界にあいさつ回り 米倉経団連会長は面談に応じず
【msn産経ニュース 2012.12.27】
日本商工会議所の岡村正会頭と経済同友会の長谷川閑史代表幹事は27日、それぞれの事務局で民主党の海江田万里代表ら新執行部と面談した。前日に民主党側から就任あいさつの申し入れがあった。ただ経済3団体のうち経団連の米倉弘昌会長は「日程調整がつかない」と面談を謝絶。民主党幹部と積極的に意見交換の場を設けていた政権与党時代と180度異なる対応をみせた。
同日の面談で長谷川氏は「衆院選での民主党大敗は健全な政治には良いことではない。本当に強い野党として立ち直るよう万全を尽くしてほしい」と表明。敗因を「党内で決めたことをぐじゅぐじゅと言っていることだ」と指摘した。輿石東参院議員会長らは「おっしゃるとおり」と低姿勢で応じ、会談後、海江田代表は記者団に「激励をいただいた」と語った。
岡村氏も同日の会見で「民主党は党内融和をしっかり打ち立ててほしい」と述べ、民主党の再生には党内の意思統一が不可欠との認識を示している。
会うだけでも
嫌やったんかな
じゃあな