2014年10月31日
「24時間以内に首でもつって死んでくれ」
この少年にとっては、地獄の日々だったことだろう
少年の心中察すると、言葉がみつかりません
可哀想過ぎる・・・
せめて、安らかに。
長男に「死んでくれ」 自殺教唆容疑で父親再逮捕
TBS NEWS 10.29
東京・西東京市で、中学2年の男子生徒が父親から虐待を受けた後、自殺した事件で、「24時間以内に死んでくれ」と自殺を迫ったなどとして、父親が警視庁に再逮捕されました。
「それはかわいいですよ。何でこうなったか私らが聞きたいんです。何もわからないんで・・・」(自殺した男児の祖母)
涙ながらに話す祖母。孫の少年はわずか14年で自らの命を絶ちました。この事件で父親で無職の村山彰容疑者(41)が再逮捕されました。容疑は長男に対する自殺教唆です。警視庁によりますと、当時14歳だった中学2年の長男に対し、日常的に暴行や脅しなどの虐待を繰り返したうえ、今年7月、自宅アパートで「24時間以内に首でもつって死んでくれ」と迫り、自殺に追い込んだ疑いが持たれています。
村山容疑者は、長男が自殺する前日、顔を殴るなどして大けがをさせたとして、傷害の罪で逮捕・起訴されていました。
「息が臭いから食事の時以外はマスクをしろ」
村山容疑者は長男に対し、このように命令するなど、虐待を繰り返していたとみられています。長男の体には数十か所のアザが見つかったということです。
村山容疑者の再逮捕を前に、長男の祖母がJNNのインタビューに応じ、「虐待は知らなかった」と証言しました。
「警察が一番よくわかっていること、私らはわからないです。(村山容疑者は)うちの中のことは一切話さないし、(長男が)傷ついて家に帰ってきたこともありません。主人も1月から3月まで入院していて、家族でお見舞いに来たりしてくれていた」(自殺した男児の祖母)
一方、母親が働いていた職場の上司によりますと、母親は村山容疑者にこのように迫られていたということです。
「お前の教育が悪くてこんなふうに育ったんだから、お前も殴って教育しろ」
また、母親は前歯を折って出勤し、「旦那に殴られた」と話していたこともあったといいます。
家庭の閉ざされた世界で虐待を受け続けた長男。救いの声を上げることはできなかったのでしょうか。長男が通っていた空手道場の指導員は、「忍耐強さ」が印象に残っていると話します。
「彼はやられても立ち上がって向かっていくような所がありまして、負けてやり返すというよりは我慢してやっていく。彼の忍耐力が(虐待を我慢する)違った方向に出てしまったのかなと」(空手道場の指導員)
市の教育委員会によりますと、去年秋と今年春、担任の教諭が長男の顔にできたアザについて尋ねたところ、「父親に殴られた」と説明していましたが、学校は教育委員会に報告していませんでした。
「担任が大丈夫かとずいぶん聞いていた。本人が大丈夫だと言っていたこと、『いつもなの?』という問いかけに対して『いつもではない』という答えだったものですから、通告しなかった」(中学校の校長)
長男は今年6月中旬から学校を休んでいたということで、警視庁は、村山容疑者が虐待の発覚を免れるため、学校を休ませていたとみて、逮捕監禁の疑いでも追及する方針です。取り調べに対し、父親の村山容疑者は黙秘しているということです。(29日16:04)