2011年09月26日
【野田政権考】「日教組という名の十字架」
両院議員総会に臨み、輿石東幹事長(右)と話し込む野田佳彦首相
選挙応援
受けている限り
ムリっ
じゃあな
【野田政権考】「日教組という名の十字架」
【産経エクスプレス 2011/09/17】
野田佳彦首相(54)は就任早々、日教組という名の十字架を背負った-。野田政権の顔ぶれと構成をみてそう強く感じている。民主党内の融和とバランスを意識するあまり、保守政治家を自任していた首相は引き返せないイバラの道を歩むことになった。
■「公教育の中心にいる」
首相が党ナンバー2である幹事長に選んだのは、山梨県教職員組合委員長出身で「日教組のドン」と呼ばれる輿石東参院議員会長(75)だった。
輿石氏は小沢一郎元代表と盟友関係にあり、ねじれ国会下では特に重要な参院を押さえている。すぐにバラバラとなる党をまとめるため、首相は随分以前から輿石氏の起用を考えていたというが、この内向きな人事は禍根を残した。
輿石氏は日教組の政治団体、日本民主教育政治連盟(日政連)の会長を務める。現在、国会には8人の日政連所属議員がいるが、今回の人事でうち6人までが政府や民主党、国会の要職に就くことになったのだ。
「放射能をうつしてやる」発言で就任9日で引責辞任した鉢呂吉雄前経済産業相もその一人で、日教組の過激派、北海道教組との密接な関係は有名だ。
このほか横路孝弘衆院議長、辻康弘厚生労働副大臣、神本美恵子文部科学政務官、水岡俊一首相補佐官と輿石氏の「仲間」や「子分」が枢要なポストに就いている。
また、日政連には所属していないものの、中川正春文科相は三重県教組から選挙支援を受けていることを公言している。前幹事長の岡田克也衆院予算委員会筆頭理事も、自身の選挙に際して三重県教組と政策協定を結び、同じく支援を受けている。
「神本氏は日教組でしかも専従委員(中央執行委員など歴任)だ。利害関係者を政務三役にするなんて信じられない…」
自民党の派閥領袖は天を仰いだ。日教組の中村譲委員長は今年1月の教育研究全国集会で「今、私たちは公教育の中心にいる」と高らかに宣言したが、それが現実のものとなった。
■民主党の体質
輿石氏は幹事長就任後、繰り返し「マスコミ対応を含め情報管理を徹底していきたい」と強調している。特に鉢呂氏の辞任後は報道機関幹部を国会に呼びつけて失言報道の事情聴取を行うなどその傾向を強めている。
こうした輿石氏のあり方について、日教組と考え方が近い朝日新聞(14日付)が次のように書いているのが興味深い。
《情報管理を徹底し求心力を高める組織運営は、日本教職員組合を支持基盤とする「輿石氏の体質」(参院議員)と党内では言われている》
あるいは、記者団のぶらさがり取材に応じない上、定期的に記者会見を開くこともしない首相も同じ体質の持ち主か。
14日の衆院本会議の代表質問では、首相と自民党の谷垣禎一総裁との間で輿石氏をめぐるこんなやりとりがあった。
谷垣氏「日教組のドンに党運営や政策の重責を担わせた。首相の保守哲学に疑義を持たれる人事だ」
首相「谷垣総裁の言われる保守の定義はよく分からない部分があった。民主党の人材の幅の広さを生かしつつ、あくまで適材適所の人選を行った」
自ら輿石氏を幹事長に任命した以上、首相にはかばい続けるしか選択肢はないが、野田政権はこれからもこの問題を指摘され続けることだろう。
また、自民党の古川禎久氏も「輿石氏はかつて『教育の政治的中立などありえない』と、憲法26条の『国民の教育を受ける権利』を侵害するがごとき発言をした人物だ」と追及したが、首相はもう何も答えなかった。
反日・自虐史観教育、家族の価値の否定、国旗国歌反対運動、ゆとり教育の推進、違法な選挙活動…。首相は輿石氏と一蓮托生(いちれんたくしょう)となることで、こうした日教組の「原罪」も一緒に引き受けることになった。
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【野田政権考】「日教組という名の十字架」
【産経エクスプレス 2011/09/17】
野田佳彦首相(54)は就任早々、日教組という名の十字架を背負った-。野田政権の顔ぶれと構成をみてそう強く感じている。民主党内の融和とバランスを意識するあまり、保守政治家を自任していた首相は引き返せないイバラの道を歩むことになった。
■「公教育の中心にいる」
首相が党ナンバー2である幹事長に選んだのは、山梨県教職員組合委員長出身で「日教組のドン」と呼ばれる輿石東参院議員会長(75)だった。
輿石氏は小沢一郎元代表と盟友関係にあり、ねじれ国会下では特に重要な参院を押さえている。すぐにバラバラとなる党をまとめるため、首相は随分以前から輿石氏の起用を考えていたというが、この内向きな人事は禍根を残した。
輿石氏は日教組の政治団体、日本民主教育政治連盟(日政連)の会長を務める。現在、国会には8人の日政連所属議員がいるが、今回の人事でうち6人までが政府や民主党、国会の要職に就くことになったのだ。
「放射能をうつしてやる」発言で就任9日で引責辞任した鉢呂吉雄前経済産業相もその一人で、日教組の過激派、北海道教組との密接な関係は有名だ。
このほか横路孝弘衆院議長、辻康弘厚生労働副大臣、神本美恵子文部科学政務官、水岡俊一首相補佐官と輿石氏の「仲間」や「子分」が枢要なポストに就いている。
また、日政連には所属していないものの、中川正春文科相は三重県教組から選挙支援を受けていることを公言している。前幹事長の岡田克也衆院予算委員会筆頭理事も、自身の選挙に際して三重県教組と政策協定を結び、同じく支援を受けている。
「神本氏は日教組でしかも専従委員(中央執行委員など歴任)だ。利害関係者を政務三役にするなんて信じられない…」
自民党の派閥領袖は天を仰いだ。日教組の中村譲委員長は今年1月の教育研究全国集会で「今、私たちは公教育の中心にいる」と高らかに宣言したが、それが現実のものとなった。
■民主党の体質
輿石氏は幹事長就任後、繰り返し「マスコミ対応を含め情報管理を徹底していきたい」と強調している。特に鉢呂氏の辞任後は報道機関幹部を国会に呼びつけて失言報道の事情聴取を行うなどその傾向を強めている。
こうした輿石氏のあり方について、日教組と考え方が近い朝日新聞(14日付)が次のように書いているのが興味深い。
《情報管理を徹底し求心力を高める組織運営は、日本教職員組合を支持基盤とする「輿石氏の体質」(参院議員)と党内では言われている》
あるいは、記者団のぶらさがり取材に応じない上、定期的に記者会見を開くこともしない首相も同じ体質の持ち主か。
14日の衆院本会議の代表質問では、首相と自民党の谷垣禎一総裁との間で輿石氏をめぐるこんなやりとりがあった。
谷垣氏「日教組のドンに党運営や政策の重責を担わせた。首相の保守哲学に疑義を持たれる人事だ」
首相「谷垣総裁の言われる保守の定義はよく分からない部分があった。民主党の人材の幅の広さを生かしつつ、あくまで適材適所の人選を行った」
自ら輿石氏を幹事長に任命した以上、首相にはかばい続けるしか選択肢はないが、野田政権はこれからもこの問題を指摘され続けることだろう。
また、自民党の古川禎久氏も「輿石氏はかつて『教育の政治的中立などありえない』と、憲法26条の『国民の教育を受ける権利』を侵害するがごとき発言をした人物だ」と追及したが、首相はもう何も答えなかった。
反日・自虐史観教育、家族の価値の否定、国旗国歌反対運動、ゆとり教育の推進、違法な選挙活動…。首相は輿石氏と一蓮托生(いちれんたくしょう)となることで、こうした日教組の「原罪」も一緒に引き受けることになった。
Posted by 『にっしゃん』 at 07:17│Comments(0)
│政治
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