2011年12月27日
金正恩氏とは・・・
相手の体制がどうなろうが
こちらの姿勢が
一番の問題
じゃあな
北新体制:金正恩氏を読み解く五つのキーワード
【朝鮮日報 2011/12/21】
北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が死去したことで、後継者となる若干29歳の金正恩(キム・ジョンウン)氏に北朝鮮の未来が託されることになった。
北朝鮮の政治体制は非常に閉鎖的なため、金正恩氏の実像は今も多くのベールに包まれている。昨年9月に正式な役職に就くまでは、その名前も正確には伝わっていなかった。韓国政府の公式資料『北朝鮮の主要人物』に記載されている関連情報もわずか数行しかない。また金正恩氏の肉声も外部に伝えられたことがない。
■幼いころから金総書記の愛情を一身に受ける
北朝鮮による公式の発表によると、金正恩氏は1982年1月8日生まれだという。母親は元在日朝鮮人舞踊家で、日本から北送船で北に渡り、金総書記の三番目の妻となった高英姫(コ・ヨンヒ)氏だ。金正恩氏は幼いころから勝負に対する執念が強く、スポーツ万能でリーダーシップもあり、外見も祖父の金日成(キム・イルソン)主席によく似ていたことから、父の金総書記の愛情を一身に受けて育ったという。
金正恩氏は1998年から2000年まで、スイスのベルンにある国際学校に留学し「パク・ウン」という偽名を名乗って在学していた。スイス留学時代はバスケットをはじめとするスポーツや映画、コンピューターなどへの関心が高かったという。また、02年から07年までの5年間は、朝鮮人民軍幹部の養成機関に当たる金日成軍事総合大学に通った。複数の北朝鮮問題専門家は金正恩氏について「スイスから帰国した後に指導者としての教育を受け始めたのではないか」とみている。金正恩氏は後継者として正式に指名されるまで、住民の間で「青年大将」と呼ばれていた。
■2人の兄を押しのけて後継者に
金正恩氏は昨年9月27日に朝鮮人民軍大将としての地位が与えられ、翌日の党代表者会では朝鮮労働党中央軍事委員会副委員長にも指名され、後継者として正式に公の場に姿を現した。
「金正恩氏は金総書記の三男なのにも関わらず、後継者として指名されるようだ」という話は、昨年1月ごろから徐々に住民の間で広まり始めた。当時、金総書記は金正恩氏の誕生日に当たる1月8日、正恩氏を正式に後継者として指名し、この決定内容を含む教示が朝鮮労働党組織指導部に下達されたという。
金正恩氏が後継者候補として注目され始めたのは、金総書記の健康状態が悪化し始めた2008年夏以降のことだ。元映画俳優の成恵琳(ソン・ヘリム)氏(2002年死亡)との間に生まれた長男の金正男(キム・ジョンナム)氏は01年5月、日本に密入国しようとして摘発されたことを機に、早くから後継者リストから除外された。また、母が同じ兄の金正哲(キム・ジョンチョル)氏も健康に不安を抱えている上、性格も内向的なため、やはり後継者候補から外されたという。金総書記は金正哲氏について「性格が女みたいで駄目だ」「正哲が怒るのを見たことがないし、野望もない。そのため朝鮮(北朝鮮)を統治する能力はない」などとよく話していたとのことだ。
北朝鮮は昨年から後継者として金正恩氏の名を宣伝することに力を入れ始めた。とりわけ昨年の朝鮮労働党創建65周年記念軍事パレードには、米国のCNN放送をはじめとする世界のメディアを招待し、主席壇に並ぶ金総書記と金正恩氏の姿を公開した。しかしこのように大々的な宣伝が行われる一方で、北朝鮮では金正恩氏を「経験のないガキ」とさげすむ声もかなり多い。すると金正恩氏は金日成主席の服装やヘアスタイルを模倣するなど、祖父の後光を利用するかのような容姿や行動を示すようになった。
■感情の起伏が激しくリーダーシップあり
東国大学のキム・ヨンヒョン教授は「金正恩氏は性格が積極的で、リーダーシップやカリスマ性のあるスタイルで知られている」と述べた。また感情の起伏が激しく、政治的な野望も強い上に、向こう見ずな側面もあると伝えられている。13年にわたり故・金総書記の専属料理人を務めた藤本健二氏は、金正恩氏について「バスケットボールをする時も非常に目立っていた。試合が終わると兄の正哲氏は友達とあいさつを交わしてすぐにその場を立ち去るが、正恩氏はコーチのように仲間を呼び集め、試合を分析していた」「野心が強くて断固とした性格だ」などと語っている。
世宗研究所の鄭成長(チョン・ソンジャン)上級研究委員は「金正恩氏は軍事的には韓国に対して強硬な考えを持っているが、スイスに留学していた経験もあり、改革・開放に関しては故・金総書記よりも積極的だと聞いている。そのため北朝鮮に対する経済支援の拡大などによって金正恩氏の軍事冒険主義的な性格を弱め、実用的な考え方に転じるよう仕向ける必要があるだろう」と述べた。
Posted by 『にっしゃん』 at 07:17│Comments(0)
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