2011年06月01日
中国の南シナ海侵犯に抗議:ベトナム外務省、損害賠償も要求
日本の外務省にも
ベトナムくらいの
気骨を見せてほしい
じゃあな
中国の南シナ海侵犯に抗議:越外務省、損害賠償も要求
中南部フーイエン省沖合の南シナ海で26日、調査活動中の国営ベトナム石油ガスグループ(ペトロベトナム)傘下の探査船「ビンミン号」が、中国の監視船3隻に調査用の設備を破壊されるなどした事件を受け、ベトナム外務省は27日、在ベトナム中国大使館の代表と会い、中国側を強く非難する抗議文を手渡した。中国に対して、ベトナムの大陸棚と排他的経済水域(EEZ)における主権の侵害行為を直ちに中止し、かつ再び起こさないよう求めるとともに、ペトロベトナムに対する損害賠償も要求した。30日付トイバオキンテー電子版などが報じた。
外務省は29日、この問題に関する記者会見を開き、グエン・フオン・ガー報道官が「ベトナムの大陸棚とEEZ内における通常の調査活動に対する中国側の妨害、破壊行為に強く抗議する。ペトロベトナムはこれにより大きな損害を受けた」と強調した。
また、中国側の行為はベトナムの大陸棚とEEZの主権および管轄権、1982年に採択された国連海洋法条約に対する重大な違反行為であり、東南アジア諸国連合(ASEAN)と中国による「南シナ海における関係国の行動宣言(DOC)」の精神やベトナム・中国両政府高官による合意にも反していると指摘。さらに、27日に中国に対して行った抗議の内容を繰り返した。
ペトロベトナムのドー・バン・ハウ副社長は記者会見で事件の概要を説明し、水面下30メートルに張られた調査用のワイヤ切断は、以前から準備された意図的なもの、との見方を示した。探査船ビンミン号(アレクサンダー・ベロブ船長)は傘下のペトロベトナム技術サービス総公社(PTSC)が所有している。
■報道官「大国の責任を」
ベトナムの漁船が中国に拿捕(だほ)される事件は南シナ海で頻発しているが、ベトナムは今回、異例ともいえる強い調子で中国批判を展開し、メディアもこれを報じている。
会見前日の28日には中国外務省報道官が「ベトナム側の調査活動は、南シナ海における中国の権益と管轄権を損なった。これは南シナ海問題についての両国の合意に反するものだ。中国側の行為は管轄権のある海域での合法的な監視活動だ。中国は常に南シナ海の平和と安定の維持に努力している」と表明したが、これに対し、ガー報道官は次のように反論した。
「第一に、ベトナム側が調査活動を行っていた海域はベトナムの200カイリのEEZ内および大陸棚にあり、中国側とは争いようがない中国の管轄権外海域であるのに、中国は意図的に領有権の係争地にしようとしている」
「第二に、ベトナム側は両国政府高官による合意、すなわち全ての係争を平和的に解決し、状況を複雑にする行動を取らないとの合意を順守している。ベトナムの大陸棚とEEZにおける活動を中国が妨害する権利に関する合意は存在しない。中国側の行為は両国政府の合意を踏みにじるものだ」
「第三に、中国は係争の解決を平和的に行うよう呼び掛けているが、中国の行動こそが南シナ海の状況をより複雑にしている」
中国政府高官が「中国は係争を平和的に解決する。強国になっても自ら“王”は名乗らない」と繰り返し強調していることについて、ガー報道官は「中国は大国としての責任ある役割を演じ、高官の発言の精神に沿った行動を取ってほしい」と述べた。
(NNA ASIA 2011.5031)
Posted by 『にっしゃん』 at 16:57│Comments(0)
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