2014年05月21日
中国の石油掘削
“弱腰”オバマ米政権の「本気度」試す、中国の石油掘削
SankeiBiz 2014/5/14 07:30

南シナ海地図
南シナ海のパラセル(中国名・西沙)諸島、スプラトリー(中国名・南沙)諸島
中国国有企業による石油掘削作業をきっかけに中国とベトナムの公船が衝突するなど南シナ海の緊張が高まっている。米有力紙は「中国側が一線を越えた」背景として、アジア回帰戦略を掲げる米国やベトナム、フィリピンなど東南アジア諸国の本気度を中国が試していると分析。ただ中国も衝突の拡大や孤立は避けたいのが本音で、“弱腰”なオバマ米政権の足元をみつつ、この海域における実効支配を着実に強める構えとみられる。
「一線を越えた」
8日付の米紙ウォールストリート・ジャーナル(アジア版)は、ブリュッセルに拠点を置く欧州アジア研究所のテレサ・ファロン上級参与の分析を紹介。ファロン氏は「中国は重大な一線を越えた」と断じ、「中国が巨大な石油掘削設備を護衛船団とともに紛争海域に送り込んだことは、地域のエネルギー関係者にとっては『最悪の悪夢』だ」と言及した。「この巨大な設備は(実効支配の)力を誇示するためのものだ」とも指摘している。
さらにウォールストリート・ジャーナルは「隣国との協力を強化すると宣言する一方で、領土問題をめぐってはその自己主張を強め、地域における信頼構築を阻害している」と中国の習近平政権を批判した。
また9日付のウォールストリート・ジャーナルは、「オバマ大統領(52)の(4月末の)アジア歴訪直後に中国が石油掘削設備を設置した意図は、ベトナムやその隣国、米政権の決心を試すテストであることは明白だ」との専門家の見方を紹介した。
一方、「中国の自己主張の強さは、ある程度は国内向けのもので、政権はベトナムと戦おうとは思っていない」とみるのは米ロヨラ大のデニス・マコーナック教授。10日付の米紙インターナショナル・ニューヨーク・タイムズが伝えた。
ウミガメ密漁船を拿捕
南シナ海のパラセル(中国名・西沙)諸島近くで中国とベトナムの公船が衝突を繰り返していた6日、スプラトリー(南沙)諸島のハーフムーン礁沖ではフィリピン当局がウミガメを密漁していた中国船を拿捕(だほ)し、船長らを拘束した。船内には約500匹のウミガメが積まれ、一部は死んでいたという。ウミガメは中国で強壮剤や装飾材として利用されている。
このフィリピンの動きに関して、中国の官製メディアは米軍のアジア回帰と関連付けて報じた。
9日付の中国共産党機関紙人民日報海外版は、中国国際問題研究所国際戦略研究部の蘇暁暉副主任の論評記事を掲載。蘇氏は、フィリピンが中国漁船を拿捕した背景について、「米国の保護と支持をあてこみ、中国に対して示威行為に及んだ」と分析した。
蘇氏は、4月末に米国とフィリピンが署名した米軍派遣拡大を可能にする新軍事協定や、今月に両国が南シナ海付近で実施した合同軍事演習にふれつつも、「フィリピンは現実をみていない」と主張する。
「米国はなんとかして中国を押さえ込もうとする一方で、中国との対決に巻き込まれることは避けようとしている。アメリカは中国との新型大国関係の構築を重視しているのだ」
つまり、中国とフィリピンが衝突しても、米国は政策のあいまい性を維持したまま中国を過度に刺激することは避ける-との見立てだ。
抑制的な国内報道
2012年4月、フィリピン・ルソン島沖にあるスカボロー礁で、フィリピン海軍が中国の密漁船を拿捕したところ、中国の警備船が現れてにらみ合いとなり、最後は中国の実効支配を許す結果となった。蘇氏はこの事例を取り上げ、「同じ失敗を繰り返せば、穏便にすませることはない」とフィリピンを威嚇している。
敵対する隣国に対する居丈高な姿勢は相変わらず健在だ。ただ、今回の南シナ海の衝突をめぐる中国の国内向け報道は、現場海域における強硬な態度とは対照的に、やや抑制的なようにもみえる。
国内でナショナリズムが先鋭化すれば、対外的な強硬策を求る民衆の批判が政権に向かいかねないリスクもある。
また、中国と事を構えることに腰が引けているオバマ政権の足元をみてはいるものの、中国自身も東南アジア諸国との本格的な衝突は望んでいないとの見方も根強い。(国際アナリスト EX)
【配信元】NPO法人 百人の会
かつての『世界の警察』も
御家事情が優先するのだ
『自分の国は自分で護る』
原理原則である
日本人は
そろそろ気付くべきである
じゃあな
SankeiBiz 2014/5/14 07:30

南シナ海地図
南シナ海のパラセル(中国名・西沙)諸島、スプラトリー(中国名・南沙)諸島
中国国有企業による石油掘削作業をきっかけに中国とベトナムの公船が衝突するなど南シナ海の緊張が高まっている。米有力紙は「中国側が一線を越えた」背景として、アジア回帰戦略を掲げる米国やベトナム、フィリピンなど東南アジア諸国の本気度を中国が試していると分析。ただ中国も衝突の拡大や孤立は避けたいのが本音で、“弱腰”なオバマ米政権の足元をみつつ、この海域における実効支配を着実に強める構えとみられる。
「一線を越えた」
8日付の米紙ウォールストリート・ジャーナル(アジア版)は、ブリュッセルに拠点を置く欧州アジア研究所のテレサ・ファロン上級参与の分析を紹介。ファロン氏は「中国は重大な一線を越えた」と断じ、「中国が巨大な石油掘削設備を護衛船団とともに紛争海域に送り込んだことは、地域のエネルギー関係者にとっては『最悪の悪夢』だ」と言及した。「この巨大な設備は(実効支配の)力を誇示するためのものだ」とも指摘している。
さらにウォールストリート・ジャーナルは「隣国との協力を強化すると宣言する一方で、領土問題をめぐってはその自己主張を強め、地域における信頼構築を阻害している」と中国の習近平政権を批判した。
また9日付のウォールストリート・ジャーナルは、「オバマ大統領(52)の(4月末の)アジア歴訪直後に中国が石油掘削設備を設置した意図は、ベトナムやその隣国、米政権の決心を試すテストであることは明白だ」との専門家の見方を紹介した。
一方、「中国の自己主張の強さは、ある程度は国内向けのもので、政権はベトナムと戦おうとは思っていない」とみるのは米ロヨラ大のデニス・マコーナック教授。10日付の米紙インターナショナル・ニューヨーク・タイムズが伝えた。
ウミガメ密漁船を拿捕
南シナ海のパラセル(中国名・西沙)諸島近くで中国とベトナムの公船が衝突を繰り返していた6日、スプラトリー(南沙)諸島のハーフムーン礁沖ではフィリピン当局がウミガメを密漁していた中国船を拿捕(だほ)し、船長らを拘束した。船内には約500匹のウミガメが積まれ、一部は死んでいたという。ウミガメは中国で強壮剤や装飾材として利用されている。
このフィリピンの動きに関して、中国の官製メディアは米軍のアジア回帰と関連付けて報じた。
9日付の中国共産党機関紙人民日報海外版は、中国国際問題研究所国際戦略研究部の蘇暁暉副主任の論評記事を掲載。蘇氏は、フィリピンが中国漁船を拿捕した背景について、「米国の保護と支持をあてこみ、中国に対して示威行為に及んだ」と分析した。
蘇氏は、4月末に米国とフィリピンが署名した米軍派遣拡大を可能にする新軍事協定や、今月に両国が南シナ海付近で実施した合同軍事演習にふれつつも、「フィリピンは現実をみていない」と主張する。
「米国はなんとかして中国を押さえ込もうとする一方で、中国との対決に巻き込まれることは避けようとしている。アメリカは中国との新型大国関係の構築を重視しているのだ」
つまり、中国とフィリピンが衝突しても、米国は政策のあいまい性を維持したまま中国を過度に刺激することは避ける-との見立てだ。
抑制的な国内報道
2012年4月、フィリピン・ルソン島沖にあるスカボロー礁で、フィリピン海軍が中国の密漁船を拿捕したところ、中国の警備船が現れてにらみ合いとなり、最後は中国の実効支配を許す結果となった。蘇氏はこの事例を取り上げ、「同じ失敗を繰り返せば、穏便にすませることはない」とフィリピンを威嚇している。
敵対する隣国に対する居丈高な姿勢は相変わらず健在だ。ただ、今回の南シナ海の衝突をめぐる中国の国内向け報道は、現場海域における強硬な態度とは対照的に、やや抑制的なようにもみえる。
国内でナショナリズムが先鋭化すれば、対外的な強硬策を求る民衆の批判が政権に向かいかねないリスクもある。
また、中国と事を構えることに腰が引けているオバマ政権の足元をみてはいるものの、中国自身も東南アジア諸国との本格的な衝突は望んでいないとの見方も根強い。(国際アナリスト EX)
【配信元】NPO法人 百人の会
かつての『世界の警察』も
御家事情が優先するのだ
『自分の国は自分で護る』
原理原則である
日本人は
そろそろ気付くべきである
じゃあな

2012年10月06日
メタンハイドレート、来年から掘削開始



かつてはジパング(黄金の国)と呼ばれた
実は
日本は
資源大国らしいね
嘘を教えられていた・・・
じゃあな

世界初の快挙!日本近海に眠る資源 メタンハイドレート、来年から掘削開始
【日本経済新聞 2012/10/02】
日本の近海に存在するメタンハイドレートを掘削する取り組みが2013年1月にスタートする。
海底からメタンガスの産出に成功すれば、世界初の快挙だ。掘削を行う石油天然ガス・金属鉱物資源機構
(JOGMEC)は既に2012年2月から3月にかけて事前掘削を実施済みで、まずまずの成果を挙げている。
今回、固体の状態で地中に存在するメタンハイドレートから効率的にメタンガスを採取するために、
「減圧法」と呼ばれる手法を開発した。生産に成功すれば、海洋資源開発に大きな弾みがつくことになりそうだ。
北緯33度56分、東経137度19分。愛知県渥美半島沖のこの地点でメタンハイドレートの海洋産出試験が
2013年1月から3月にかけて実施される。海底からじかにメタンガスの産出に成功すれば世界初の快挙となる。
石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が2012年の2月から3月にかけて実施した事前掘削では、
産出試験に使う生産井1本と、地層の状態を監視するモニタリング井2本を掘削した。作業終盤では、
坑口付近の作業を海底で監視する遠隔無人探査機のケーブルが切断されるトラブルが発生。
3本の予定だったモニタリング井は1本少なくなってしまったが、まずまずの成果を挙げた。
渥美半島沖にある第2渥美海丘と呼ばれる丘状に盛り上がった海底部が今回の掘削現場である。
水深1000mの海底からさらに300m程掘り進むと、厚さ50~70mのメタンハイドレート層に突き当たる。
■「燃える氷」の掘削場所が海底になる理由
メタンハイドレート層を人工的に模擬した試料の断面画像。砂粒子(灰色)の中に網の目のように
メタンハイドレート(緑色)が入り込んでいる。赤は水、青はガス(出所:メタンハイドレート資源開発研究コンソーシアム)
この海域のメタンハイドレート層は砂質層で、砂の粒子間の“孔隙(こうげき)”にメタンハイドレートを含有している。
これまでの調査で採取した地層サンプルから、ごま塩に含まれる塩のように砂層中に細かく充填された
メタンハイドレートが確認されている。孔隙体積に占めるメタンハイドレートは最大で80%。
「品位が高いメタンハイドレート層」というのが研究者たちの共通した評価だ。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK2502B_V20C12A9000000/?dg=1