2011年07月20日
中朝友好協力相互援助条約

この条約って・・・
軍事同盟条約ですよね

じゃあな

北朝鮮:友好を強調、中国と温度差 援助条約50年
【毎日新聞 2011年7月11日】
朝鮮半島を巡る主要国の立場
【北京】中朝友好協力相互援助条約締結50周年を迎えた11日、北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、同条約が「中朝関係を力強く発展させる原動力だ」と主張する記事を掲載するなど、北朝鮮側では連日、友好ムードを盛り上げる報道が続いている。確かに両国の人的交流は活発化しているが、中国にとって条約の意義は、米韓側をけん制するために北朝鮮を引きつけておくことであり、両国の思惑の違いが浮かび上がっている。
中国側は張徳江副首相、北朝鮮側は最高人民会議常任委員会の楊亨燮(ヤン・ヒョンソプ)副委員長をトップとする代表団を派遣。そのほかにも芸術団や政府関係者の往来が増加している。北朝鮮が09年5月に2度目の核実験を行って以来、冷え込んだ中朝関係は、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記による3回の訪中などを受けて改善。経済協力に関する協議も昨年末から急展開で進み、両国は蜜月を迎えたかに見える。
しかし、実際の両国関係は複雑で、相互援助条約は軍事同盟の色彩を帯びているが、中国側の北朝鮮専門家は「実際に中国が条約に縛られるとは限らない」との見方を示した。政府系シンクタンク、現代国際関係研究院の崔立如院長も「中国が最も重視するのは朝鮮半島の安定だ。条約が想定するような事態が起こるとは考えていない」と強調した。
中国は昨年の韓国哨戒艦沈没事件や北朝鮮による延坪島(ヨンピョンド)砲撃事件を受けて、逆に北朝鮮との経済協力に関する協議を加速。金総書記の訪中時には、中国の経済発展を切り開いた「改革開放」の重要性を紹介した。中国側は金総書記の反応に好感触を得ており、中国の楊潔※外相は今月4日、日本の松本剛明外相との会談で「朝鮮半島情勢は緩和している」と述べた。
一方、日米韓の見方は、中国のこうした楽観論とは食い違う。
北朝鮮は今年に入って実際の挑発行動は起こしていないものの、韓国に対する対決姿勢はより強めているからだ。米軍トップのマレン統合参謀本部議長は10日、訪問先の北京で海外メディアに対し、「北朝鮮の政策で唯一、予測可能なのは今後も挑発を続けるということだ」と指摘。「新たな挑発には韓国は対応せざるを得ない。危険性は高まっている」と語った。
※は竹かんむりに褫のつくり
◇中朝友好協力相互援助条約
1961年7月11日、北京で当時の周恩来・中国首相と金日成北朝鮮首相の間で調印された。第2条で「いずれか一方が武力攻撃をうけた場合は、締約国は軍事および、その他の援助を与える」と規定しており、中朝間の事実上の軍事同盟を担保している。
Posted by 『にっしゃん』 at 11:58│Comments(0)
│國際
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