2012年01月30日
配慮外交


国民が
「還せ」
という意思表示をすべき
じゃあな

日露外相あす会談 北方領土「不法占拠」言及しない民主 配慮外交、足元見られ
【産経新聞 2012年1月27日】
ロシアのラブロフ外相が28日に来日し、玄葉光一郎外相と会談する。北方領土問題も話し合われるが進展は望めそうもない。民主党政権の歴代外相は北方領土について「不法占拠」という表現を避けるなど配慮を重ねてきた。だが、融和政策は何の効果も生まず、かえってロシア側からくみしやすしと足元を見られる始末だ。
◆HPには明記
外務省のホームページは「ロシアによる不法占拠が続いている」と明記しており、不法占拠は日本政府の公式見解だ。ところが、民主党政権はなぜかこの言葉を使いたがらない。
「(ロシアによる)北方四島の占拠は国際法上、根拠のないものだ」
玄葉氏は25日の記者会見でこう語ったが、「不法占拠」とはやはり言わなかった。しかも、理由を尋ねられると「言葉の違いで法的な立場が変わるわけではない。どのような表現を使うかはその時々の政策判断だ」と言葉を濁した。
「(ロシアと)見解が異なるのはやむを得ない」
平成21年10月には当時外相の岡田克也副総理が北方領土問題についてこう述べた。
前原誠司政調会長の場合は、沖縄・北方担当相当時の21年10月に「終戦のどさくさに紛れて(旧ソ連が)不法占拠した」と断言したものの、22年9月に外相に就任すると「不法占拠」という表現を封印した。メドベージェフ大統領が露首脳として初めて北方領土の国後島を訪問したのはその2カ月後だ。
◆続く強硬姿勢
ロシアは、その後も強硬姿勢を続けた。23年5月にはイワノフ副首相が択捉島を訪問。玄葉氏が同年9月2日に就任すると、8日に空軍爆撃機2機が日本列島を周回飛行、9日には海軍艦艇24隻が北海道と樺太の間の宗谷海峡を通過した。11日にはパトルシェフ安全保障会議書記が国後島と歯舞群島の水晶島を訪問した。
玄葉氏は就任直後の5日の報道各社のインタビューでは、北方領土について竹島と並び「法的根拠がない形で占拠、支配されている。受け入れられないものは受け入れられないとはっきり言うことだ」と語った。8日から11日までの挑発行為は、玄葉発言への「対抗措置」の可能性がある。
その後、ロシア側は玄葉氏の対応をどう見ているのか。ロシア国営ラジオ「ロシアの声」は今月17日、ロシア科学アカデミー極東研究所のワレリー・キスタノフ日本研究センター所長のこんな見解を伝えた。
「玄葉氏は感情的な発言を避けている。日本はこの先も返還を求めていくだろうが、落ち着いた雰囲気の中で行おうという志向が見られる」
この分析を裏付けるように玄葉氏は25日の記者会見で「相手国との関係を考慮して言葉を使っている」「あらゆる分野で日露協力関係を進展させるのが基本的な考え方だ」と述べるなど、就任時の発言からトーンダウンしている。
ロシアにしてみれば初めから及び腰の日本は御しやすい相手だろう。
日露外相あす会談 対ロシア交渉術知らぬ 作家・佐藤優氏
玄葉光一郎外相は25日の記者会見で「政府の立場は一貫している」と語ったが、それなら「不法占拠されている」と正面から言えばよい。原理原則、基本的立場があるから、それ以外のところで妥協ができ、ロシアは日本を信頼してくる。言葉のレトリックでごまかそうとしており、ロシアとの交渉術を知らない。
玄葉氏が反省しなければならないのは、昨年9月2日の就任会見で「いわゆる平和条約を締結する」と語ったことだ。「いわゆる」というのは「平和条約ではない」ということになる。平和条約締結とは、領土問題の解決のことだ。この発言で「四島返還でなくてもよい」というシグナルを送ってしまった。
国家の根本である領土を何と捉えているのか。玄葉氏は「愛国バネ」を働かせないと、ロシアに「(本心を隠して)不誠実だ」と思われ、複雑な問題が一層複雑になる。(談)
Posted by 『にっしゃん』 at 07:11│Comments(0)
│國際
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