2012年02月14日
はやぶさ ”打ち上げ”

「日本の男は、あきらめない」
じゃあな

渡辺謙、男泣き…はやぶさ“打ち上げ”
【サンケイスポーツ 2012.2.12 】

俳優、渡辺謙(52)が11日、東京・銀座の丸の内TOEI(1)で主演映画「はやぶさ 遥かなる帰還」(瀧本智行監督)の初日舞台あいさつを行った。プロジェクトマネジャーも兼務し、63日間で地球1周分となる総移動距離約4・2万キロのプロモーションを敢行した渡辺は、初日を迎えたことに「一抹の寂しさもあります」と男泣き。「はやぶさの60億キロにはほど遠いが、全国の皆さんに届けられる作品になったと確信してます」と胸を張った。
「もっとうれしい気持ちになるはずなのに、何だろ…。(演じた)山口駿一郎がはやぶさの帰還に感じたような、一抹のさみしさもあります」
満員の観客の前で行われた舞台あいさつ。自信作の“打ち上げ”にさまざまな思いが込み上げ、渡辺の目がみるみる赤くなった。
同作は、小惑星の微粒子をカプセルで持ち帰った小惑星探査機「はやぶさ」を軸に、その壮大なプロジェクトを支えた人々を描く人間ドラマ。
撮影が東日本大震災後だったことから、渡辺は「災害を受けた日本にとって、この映画がどういう役割を果たし、僕たちに何ができるのか、との思いで作った。精神的に“ほふく前進”するような撮影だった」と当時の心情を吐露。困難を乗り越えて納得のいく作品が完成し、「こういう日本人がいたんだってことを誇りに思って、自慢してほしい」と力を込めた。
渡辺はプロジェクトマネジャーとして、プロモーション活動にも奔走した。昨年10月から初日まで63日間にわたり、約260媒体の取材を受け、被災地をはじめ、世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)が行われたスイス・ダボスなど、国内外22都市で37回試写会を開催。総移動距離は地球1周分となる4・2万キロにも及んだ。
まさしく全身全霊で臨んだ大作。江口洋介(44)、夏川結衣(43)ら共演者に見守られる中、渡辺は最後に「小さな小さなカプセルですけど、いろんな人に届けていきたい。しっかりと受け止めてくれたら」と力強く語り、一礼。会場には万雷の拍手が響き渡った。
★小学生がサプライズ“演出”
「はやぶさ-」で「子供たちに何かを感じてほしい」と訴え続けていた渡辺。この日はサプライズで、各地の試写会などで作品を見た小学生の感想文が届けられた。「科学者になりたいと思った」などの感想を自ら読み上げた渡辺は「難しい科学用語、浸透しにくい言葉をどう届ければいいか悩みながら作りました」と振り返り、「今何が起こって、何がしたくて、それが何に向かっているのかというのが、小学生の方にも受け止めていただけて、よかったです」と瞳を潤ませた。
Posted by 『にっしゃん』 at 11:55│Comments(0)
│エンタテイメント
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