2012年03月20日
米朝合意に違反

アメリカも・・・
試されている・・・・・
じゃあな

【朝鮮日報 2012/03/17】
北朝鮮、わずか16日で米朝合意に違反
米国との合意を破り「4月12-16日に光明星3号を打ち上げる」と発表
以前は東海岸の基地から東向きに発射、今回は初めて西海岸の基地から南向きに発射
北朝鮮は16日、朝鮮中央通信を通じ、長距離ミサイルを南に向けて発射すると発表した。これは、先月29日に米国と同時発表した「核実験と長距離ミサイル発射の中断」合意をわずか16日で破るものだ。
北朝鮮は、16日に発表した朝鮮宇宙空間技術委員会の報道官談話で「金日成(キム・イルソン)主席の誕生日(生誕100年)に合わせ、独自の力と技術で製造した実用衛星を打ち上げることになる」「今回打ち上げられる“光明星3号”は、極軌道を飛ぶ地球観測衛星で、運搬ロケット“銀河3号”は、平安北道鉄山郡の西海衛星発射場から南向きに、4月12日から16日までの間に打ち上げられる」とした。
北朝鮮が鉄山郡の東倉里基地から南向きにミサイルを発射するのは、今回が初めてだ。北朝鮮は、長距離ミサイルの試験発射を「衛星の打ち上げ」としてきた。1998年、北朝鮮はテポドン1号を初めて試験発射し、続いて06年7月、09年4月に追加の発射を行った。
韓国政府の分析によると、今回発射される長距離ミサイルの1段目は済州島近海に、2段目は韓国から約2500-3000キロ離れたフィリピン東方の海上に落下するものと予想される。実験が失敗した場合、韓国の領海または領土に落下する可能性もある。
北朝鮮は先月、中国・北京で行われた第3回米朝高官級会談で、核実験と長距離ミサイル発射の中断などに合意した。
韓国政府は16日、声明を発表し「北朝鮮が発表した通り“実用衛星”を打ち上げるのなら、これは“弾道ミサイル技術を利用した全ての発射”を禁止した国連安全保障理事会の対北決議第1874号に明白に違反する行為」と批判した。また米国国務省は「極めて挑発的」と非難し、北朝鮮に対し国際的義務を順守するよう求めた。
2012/03/17 10:48
ミサイル:米朝合意を半月で破棄、予測不能な状況に
北朝鮮が16日に発表した通り、来月にもロケット「銀河3号」に搭載した人工衛星「光明星3号」を打ち上げれば、米国と長距離ミサイルの発射実験を一時停止することで締結した2月29日の米朝合意は事実上、破棄されることになる。そうなれば、米国は合意内容に従い、北朝鮮に提供するはずだった24万トンの食糧支援を取り消し、金正恩(キム・ジョンウン)氏が望む対米関係改善も当面困難になるのは明らかだ。先月の米朝合意は、昨年末に金正日(キム・ジョンイル)総書記が急死した後、新指導者となった金正恩氏が権力掌握から2カ月後に下した外交分野で最も重要な決定だ。ところが、北朝鮮は合意からわずか16日後に金正恩氏の決定を自ら撤回してしまった。これについて、韓国政府と北朝鮮専門家は「北朝鮮の内部事情が徐々に予測不能な状況に向かっている」と指摘した。
■外務省と軍部の主導権争い?
一部の専門家は、北朝鮮外務省主導で締結した米朝合意を軍部が覆したと指摘した。ミサイル発射実験の決定は、金正恩時代の政策主導権をめぐり、外務省と軍部が主導権を争った結果との指摘だ。
北朝鮮に詳しい消息筋は「金正日政権末期、外務省は軍部に押され、身動きが取れなかった。金正恩時代の幕開けとともに、外務省が対米対話で影響力拡大に乗り出したことを受け、軍部がけん制を始めたとみられる」と分析した。この見方が正しければ、金正恩氏が北朝鮮の権力機関を全く掌握できないまま、外務省と軍部の争いに巻き込まれたとの解釈が可能だ。
韓国政府の関係者は「金正恩氏の権力掌握能力はまだ完全ではないとみられる。金正恩氏が軍部の主張に振り回されている状況が相次いで観察されている」とした。今回の米朝合意が結ばれた2日後に当たる今月2日、金正恩氏が軍首脳部を引き連れ、戦略ロケット司令部を視察したことも、米朝合意を承認する一方で、軍部の機嫌をうかがう動きだったとの見方がある。
同関係者は「北朝鮮軍部は自分たちの発言機会を探っている。敵に対するスローガンをめぐり、軍部が必要以上に興奮しているのは、金正恩氏の本意ではない可能性がある」と指摘した。
■「強盛大国」を国内にアピール?
それとは正反対の意見もある。韓国政府の消息筋は「現在北朝鮮にとって最大の関心事は、故・金日成(キム・イルソン)主席の生誕100周年に当たる今年の太陽節(4月15日)の行事を成功させることだ。北朝鮮の全ての行為がそれに左右されているとみても差し支えない」と話した。
北朝鮮は今年、太陽節をきっかけに「強盛大国入り」を宣言するため、政権の全力を集中してきた。その前提に立てば、太陽節を迎えての長距離ミサイル発射は、強盛大国入りと金正恩氏の「戴冠式」を祝うために、かなり前から準備されていたことになる。
核実験を行えば、友好国の中国、ロシアも北朝鮮を支持できないが、長距離ミサイルは異なる。09年4月にテポドン2号を発射した時と同様、北朝鮮が「人工衛星だ」と主張すれば、中国、ロシアはそれを受け入れる可能性が高い。
こうした理由から、北韓大学院大学校の梁茂進(ヤン・ムジン)教授は「長距離ミサイル発射は、金正恩時代の幕開けを告げる祝砲」だと分析している。国立外交院(外交アカデミー)の尹徳敏(ユン・ドクミン)教授は「北朝鮮にとっては対米、対中関係も重要だが、(ミサイルを発射しなければならない)国内的な需要が大きい」と指摘した。
■米国の忍耐度をテスト
11月の米大統領選挙を控え、北朝鮮リスクの管理に神経を使う米国が、米朝合意をむやみに破棄できないとの判断が働いているとの見方もある。東国大のキム・ヨンヒョン教授は「北朝鮮は最後まで人工衛星の打ち上げだと強調し、米朝合意に違反するものではないとの主張を展開するだろう。北朝鮮のウラン濃縮プログラムが最大の関心事の米国としては、ようやくこぎ着けた米朝合意を破棄できないはずだ」と分析した。
国策シンクタンクの研究員は「北朝鮮は米国との対話が一時的に途絶えても、結局は支援を得られると考えているようだ」と語った。
Posted by 『にっしゃん』 at 07:18│Comments(0)
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