2012年08月07日
なでしこ、決勝へ

もう一回だけ
勝ってほしい
じゃあな

耐えたなでしこ、悲願達成=主将宮間のFK決め手-サッカー女子
見る者の心を揺さぶる試合だった。パスサッカーで制した会心の勝利ではない。違ったなでしこらしさで逃げ切った。「全員守備、全員攻撃」を体現、耐えて粘って悲願のメダルを手にした。
先制点は前半32分、大儀見が反則を受けて得たFKから。宮間が蹴ったボールを相手GKが手からこぼす。詰めていた大儀見が、倒れ込みながら左足で押し込んだ。一見相手の単純ミスだが、実は違う。宮間はフランスGKの動きを1次リーグの映像で研究した。自信を持ってプレーするあまり、位置取りが前のめりになる傾向をつかんだ。「FKでキャッチミスを誘って押し込もう」。名手は巧みに回転をつけた球筋で蹴った。大儀見と事前に話し合っていた通りのゴールだった。
後半4分の阪口の追加点も宮間のFKから。「マークを外すのが分かったので、合わせるだけだった」。阪口の一瞬の動きを見逃さず、正確なボールを供給、追加点を呼んだ。心技体そろった主将が、少ないチャンスを生かし切った。
フランスには五輪直前の強化試合で完敗。高さや強さで圧倒されたが、身体能力の差ばかりは本番では埋まらない。この日も後半25分すぎから一方的に攻め込まれ、日本は自陣にくぎ付け。後半31分に1点返され、PKのピンチを幸運にもしのいだ。いつ追い付かれてもおかしくない展開。それでも、勝機を逃さないスタイルと精神的な粘りで、劣勢を切り抜けた。
北京五輪で4位の悔しさが、ロンドンでメダルを目指す出発点。その通過点に昨年のW杯優勝があった。「ちょっとの差で、フランスより勝とうという思いがあった。きょうの勝利は感無量」と佐々木監督。執着心は、2冠の懸かる米国との決戦でも試される。(時事)(2012/08/07-07:58)
Posted by 『にっしゃん』 at 10:29│Comments(0)
│スポーツ
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