2013年03月25日
【北朝鮮】偽造紙幣
東欧の北朝鮮大使館、年間3000万ドルの偽造紙幣交換
【朝鮮日報 2013年03月14日】

「うちの大使館で本物に交換した偽造ドル紙幣が2010年だけで3000万ドル(約28億8000万円)もあった」
東欧のある国に北朝鮮の外交官として赴任し、2011年ごろ韓国に亡命したA氏は13日「北朝鮮の外交官の主な仕事として、北朝鮮製の偽造紙幣を本物に交換して本国に送ることがある」などと、偽造紙幣交換の流れを詳細に証言した。

それによると、国家レベルでスーパーノート(超精密な100ドル〈約9600円〉偽造紙幣)を生産している北朝鮮は、世界各地の在外公館に数百万ドルから数千万ドルの偽造紙幣を配分し、本物の紙幣に交換する任務を与えているという。北朝鮮の元外交官がスーパーノートの交換過程を詳細に明かしたのは今回が初めてだ。
A氏は「毎年特定の時期に海路と陸路でスーパーノートが到着する。大使館に勤める工作員が市内のアジトからスーパーノート入りの箱を持ち帰る」と話した。
スーパーノートが到着すると、まず1万ドル(約96万円)ごとの札束を作る。A氏は「2010年に2人がかりで3000万ドル(約28億8000万円)分の札束を作るのに5日かかった」と証言した。札束作りが終わると、本格的な「交換作戦」に入る。交換任務を与えられた外交官はそれぞれ割り当てられたスーパーノートを持ち、駐在国の主要都市へと分散し、本物への交換を試みる。
A氏は「交換の過程でたまに摘発されることがあり、国ごとに通貨偽造犯に対する処罰のレベルが異なる。北朝鮮当局はそこまで詳細に把握した上で、交換任務を担当する外交官に熟知させる」と述べた。
銀行で駐在国の通貨に両替する際には「欲を出さないように」と教育される。A氏は「勤務地の国では、偽造紙幣を交換しようとして摘発されると、2000ドル(約19万2100円)以上の場合はその場で逮捕される。1999ドル(約19万2000円)までは摘発されても現金を押収されるだけで、身柄は釈放されるため、1900ドル(約18万2500円)ずつ交換するのが要領だ」と説明した。そうしていったん現地通貨に両替した後、再び銀行や両替所で本物の米ドル紙幣に交換する。
偽造紙幣を交換するために出張した地域に長期滞在してもいけない。A氏は「都市ごとに市内を東西南北の4ブロックに分け、場所を変えながら交換する。一つのブロックには最長6日しか滞在しない。1週間以上同じ地域で交換を続けると、尻尾をつかまれる可能性があるからだ」と語った。
カジノも北朝鮮外交官が偽造紙幣の交換にしばしば利用する場所だ。A氏は「カジノに行き、通常は5000ドル(約48万1000円)相当のチップを購入し、実際には200?300ドル(約1万9000?2万9000円)だけを賭ける。2時間ほど過ごした後、チップをドル(本物)に再両替する」と説明した。
■マフィア動員も
偽造紙幣を交換するため、駐在国ではマフィアなどの犯罪集団とも親交を積み上げる必要があるという。A氏は「額面の40?50%で偽造紙幣を引き渡さなければならないが、急いで数百万ドルを交換しなければならない場合には仕方ない」と話した。
北朝鮮の外交官は金日成(キム・イルソン)主席の誕生日の「太陽節」(4月15日)や金正日(キム・ジョンイル)総書記の誕生日の「光明星節」(2月16日)を控えた時期に数十万ドルから数百万ドル相当の「献上品」を北朝鮮に送るが、その際にも偽造紙幣の交換が行われる。A氏は「経験上、(商品購入時には)本物と偽物を7対3で混ぜて支払うのが安全だ」と指摘した。
スーパーノートの交換作業は、到着から通常は1?2カ月で完了する。A氏は「交換任務は年中行っているわけではなく、平壌で資金が必要な際に指示されるため、スケジュールに合わせるのが非常に重要だ」と述べた上で、入手した本物のドル紙幣は30%程度を平壌に送り、残りは交換時に関係方面への工作資金や大使館の運営経費に充てられる。
一部では05?06年にマカオの銀行バンコ・デルタ・アジア(BDA)が米国による金融制裁を受け、北朝鮮によるスーパーノートの製造、流通が打撃を受けたとの観測もある。それについて、A氏は「北朝鮮のことをよく知らない人の言葉だ。主要国に駐在する北朝鮮の外交官は今でも偽造紙幣の交換に熱心だ」と証言した。
北朝鮮の内部事情に詳しい消息筋によると、北朝鮮は昨年12月にも東欧国家などにスーパーノートの交換を指示したという。同筋は「今年は金日成主席の誕生日用の献上品を載せる特別機が4月初めに東欧の空港にやって来るが、その飛行機に交換後の本物のドル紙幣を載せる可能性が高い」と指摘した。
■安保理決議で北の外交官に監視強化
国連安全保障理事会が今月7日、対北朝鮮制裁に関する決議第2094号を採択し、北朝鮮の外交官に対する監視を強化する内容が決議に盛り込まれたことも、スーパーノートの交換と無関係ではないとみられる。外交筋は「北朝鮮の外交官がスーパーノートだけでなく、麻薬、偽たばこ、偽酒などの密売に関与してきたことは常識の範囲内だ。国際社会がそうした慣行に警告を発したことになる」と語った。
北朝鮮は1980年代から米ドル紙幣を偽造してきたとされる。そのため、スイス製の高性能印刷機、見る角度によって色が変化する特殊インクなどを輸入した。
北朝鮮外交官出身のB氏は「当初はドル紙幣の用紙を入手できないため、1ドル(約96円)紙幣の印刷を特殊溶液で消し、100ドル紙幣を製作した。しかし、現在ではさまざまな偽造防止策をすべて模倣できるレベルに進化した。半年ごとに偽造紙幣の欠点を補強していると聞いている」と証言した。
全世界に流通している北朝鮮製スーパーノートがどれだけの規模になるのか、正確には把握されていない。
米下院のエド・ロイス議員(共和党)は、07年の米財務省秘密調査局の資料を引用し、米政府は1989年からこれまでに、北朝鮮で製造されたとみられる5000万ドル(約48億1000万円)相当のスーパーノートを摘発した。スーパーノートによる収益は年間1500万?2500万ドル(約14億4000万?24億円)とみられる。北朝鮮はヒトラー以降、他国の通貨を偽造した最初の国だ」と指摘した。
国家ぐるみの
麻薬密売も
かなり酷い
じゃあな
【朝鮮日報 2013年03月14日】

「うちの大使館で本物に交換した偽造ドル紙幣が2010年だけで3000万ドル(約28億8000万円)もあった」
東欧のある国に北朝鮮の外交官として赴任し、2011年ごろ韓国に亡命したA氏は13日「北朝鮮の外交官の主な仕事として、北朝鮮製の偽造紙幣を本物に交換して本国に送ることがある」などと、偽造紙幣交換の流れを詳細に証言した。

それによると、国家レベルでスーパーノート(超精密な100ドル〈約9600円〉偽造紙幣)を生産している北朝鮮は、世界各地の在外公館に数百万ドルから数千万ドルの偽造紙幣を配分し、本物の紙幣に交換する任務を与えているという。北朝鮮の元外交官がスーパーノートの交換過程を詳細に明かしたのは今回が初めてだ。
A氏は「毎年特定の時期に海路と陸路でスーパーノートが到着する。大使館に勤める工作員が市内のアジトからスーパーノート入りの箱を持ち帰る」と話した。
スーパーノートが到着すると、まず1万ドル(約96万円)ごとの札束を作る。A氏は「2010年に2人がかりで3000万ドル(約28億8000万円)分の札束を作るのに5日かかった」と証言した。札束作りが終わると、本格的な「交換作戦」に入る。交換任務を与えられた外交官はそれぞれ割り当てられたスーパーノートを持ち、駐在国の主要都市へと分散し、本物への交換を試みる。
A氏は「交換の過程でたまに摘発されることがあり、国ごとに通貨偽造犯に対する処罰のレベルが異なる。北朝鮮当局はそこまで詳細に把握した上で、交換任務を担当する外交官に熟知させる」と述べた。
銀行で駐在国の通貨に両替する際には「欲を出さないように」と教育される。A氏は「勤務地の国では、偽造紙幣を交換しようとして摘発されると、2000ドル(約19万2100円)以上の場合はその場で逮捕される。1999ドル(約19万2000円)までは摘発されても現金を押収されるだけで、身柄は釈放されるため、1900ドル(約18万2500円)ずつ交換するのが要領だ」と説明した。そうしていったん現地通貨に両替した後、再び銀行や両替所で本物の米ドル紙幣に交換する。
偽造紙幣を交換するために出張した地域に長期滞在してもいけない。A氏は「都市ごとに市内を東西南北の4ブロックに分け、場所を変えながら交換する。一つのブロックには最長6日しか滞在しない。1週間以上同じ地域で交換を続けると、尻尾をつかまれる可能性があるからだ」と語った。
カジノも北朝鮮外交官が偽造紙幣の交換にしばしば利用する場所だ。A氏は「カジノに行き、通常は5000ドル(約48万1000円)相当のチップを購入し、実際には200?300ドル(約1万9000?2万9000円)だけを賭ける。2時間ほど過ごした後、チップをドル(本物)に再両替する」と説明した。
■マフィア動員も
偽造紙幣を交換するため、駐在国ではマフィアなどの犯罪集団とも親交を積み上げる必要があるという。A氏は「額面の40?50%で偽造紙幣を引き渡さなければならないが、急いで数百万ドルを交換しなければならない場合には仕方ない」と話した。
北朝鮮の外交官は金日成(キム・イルソン)主席の誕生日の「太陽節」(4月15日)や金正日(キム・ジョンイル)総書記の誕生日の「光明星節」(2月16日)を控えた時期に数十万ドルから数百万ドル相当の「献上品」を北朝鮮に送るが、その際にも偽造紙幣の交換が行われる。A氏は「経験上、(商品購入時には)本物と偽物を7対3で混ぜて支払うのが安全だ」と指摘した。
スーパーノートの交換作業は、到着から通常は1?2カ月で完了する。A氏は「交換任務は年中行っているわけではなく、平壌で資金が必要な際に指示されるため、スケジュールに合わせるのが非常に重要だ」と述べた上で、入手した本物のドル紙幣は30%程度を平壌に送り、残りは交換時に関係方面への工作資金や大使館の運営経費に充てられる。
一部では05?06年にマカオの銀行バンコ・デルタ・アジア(BDA)が米国による金融制裁を受け、北朝鮮によるスーパーノートの製造、流通が打撃を受けたとの観測もある。それについて、A氏は「北朝鮮のことをよく知らない人の言葉だ。主要国に駐在する北朝鮮の外交官は今でも偽造紙幣の交換に熱心だ」と証言した。
北朝鮮の内部事情に詳しい消息筋によると、北朝鮮は昨年12月にも東欧国家などにスーパーノートの交換を指示したという。同筋は「今年は金日成主席の誕生日用の献上品を載せる特別機が4月初めに東欧の空港にやって来るが、その飛行機に交換後の本物のドル紙幣を載せる可能性が高い」と指摘した。
■安保理決議で北の外交官に監視強化
国連安全保障理事会が今月7日、対北朝鮮制裁に関する決議第2094号を採択し、北朝鮮の外交官に対する監視を強化する内容が決議に盛り込まれたことも、スーパーノートの交換と無関係ではないとみられる。外交筋は「北朝鮮の外交官がスーパーノートだけでなく、麻薬、偽たばこ、偽酒などの密売に関与してきたことは常識の範囲内だ。国際社会がそうした慣行に警告を発したことになる」と語った。
北朝鮮は1980年代から米ドル紙幣を偽造してきたとされる。そのため、スイス製の高性能印刷機、見る角度によって色が変化する特殊インクなどを輸入した。
北朝鮮外交官出身のB氏は「当初はドル紙幣の用紙を入手できないため、1ドル(約96円)紙幣の印刷を特殊溶液で消し、100ドル紙幣を製作した。しかし、現在ではさまざまな偽造防止策をすべて模倣できるレベルに進化した。半年ごとに偽造紙幣の欠点を補強していると聞いている」と証言した。
全世界に流通している北朝鮮製スーパーノートがどれだけの規模になるのか、正確には把握されていない。
米下院のエド・ロイス議員(共和党)は、07年の米財務省秘密調査局の資料を引用し、米政府は1989年からこれまでに、北朝鮮で製造されたとみられる5000万ドル(約48億1000万円)相当のスーパーノートを摘発した。スーパーノートによる収益は年間1500万?2500万ドル(約14億4000万?24億円)とみられる。北朝鮮はヒトラー以降、他国の通貨を偽造した最初の国だ」と指摘した。
国家ぐるみの
麻薬密売も
かなり酷い
じゃあな

Posted by 『にっしゃん』 at 11:37│Comments(0)
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