2012年05月22日
旧陸軍加古川飛行場

新たに見つかった写真公開 旧陸軍加古川飛行場
【神戸新聞 2011/08/11 09:15】
加古川飛行場の営門前を写した写真。看板には「中部第百四部隊」とある(1944年ごろ撮影)
工藤元三さんが撮影した写真のアルバムを手にする上谷昭夫さん=神戸新聞東播支社
戦時中、加古川市臨海部にあった旧陸軍の加古川飛行場。その様子を旧陸軍兵が撮影した写真約10点が初めて公開される。
市民グループ「加古川飛行場を記録する会」の上谷昭夫代表は「内部を撮った写真は珍しい」と指摘。飛行場跡地に立つ尾上公民館(加古川市尾上町池田)を会場に、12日から開く第5回加古川飛行場展で展示する。(武藤邦生)
同飛行場は1937(昭和12)年、同市尾上町に開設。関西の防空とともに、戦闘機整備や若手飛行士育成も担った。戦争末期には特攻隊の中継基地にもなった。
43年秋、名取飛行場(現・仙台空港)から加古川に多数の兵士が転属された。写真はその1人、整備兵だった工藤元三さんが撮影した。飛行場の営門前や、加古川上空を飛ぶ97式戦闘機などを写している。学生や子どもらが空を見上げる写真は44年初頭、飛行場の開設記念日に披露された曲芸飛行を見ているとみられる。「機密である場内で撮影できる立場にあったのだろう」と上谷さん。
工藤さんは戦後、郷里の大分市に住み、2004年に亡くなった。長男の富田陽造さん(62)=姫路市=が遺品を整理中、写真を収めたアルバムを見つけた。3年ほど前、上谷さんに存在を伝えていたが、東日本大震災が起きて仙台と加古川のつながりを思い、公開を決めたという。
上谷さんは「加古川飛行場は役割の重要性に比べ、残された資料が少なく、貴重だ。写真を見て平和の尊さや、当時の仙台との関係を考える機会にしてほしい」と話す。
加古川飛行場展は12~22日。名取飛行場の写真も含め約130点を展示する。
午前9時~午後5時。無料。尾上公民館 TEL079・423・2900
Posted by 『にっしゃん』 at 11:17│Comments(0)
│愛国
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