2011年11月26日
玄葉氏、言及せず
沖縄沖を通過する,中国海軍のルージョウ級ミサイル駆逐艦

抗議しないということは
認めているのと同じこと
じゃあな
中国対日戦略は硬軟両用
玄葉外相訪中 温首相と会談
海上艦艇6隻 沖縄沖を通過
【産経ニュース 2011.11.24 01:15】
玄葉光一郎外相は23日、中国を訪問し、温家宝首相や楊(よう)潔(けっ)●(=簾の广を厂に、兼を虎に)(ち)外相と会談した。両外相は海上での不測の事態に備える「危機管理メカニズム」の構築に関し、協議機関設置に向けて協力することで一致した。
投資協定合意へ
日中韓3カ国の投資協定に関し年内にも実質合意を目指すことを確認した。玄葉氏は東京電力福島第1原発事故を受けた日本産食品の輸入規制の一層の緩和を要請。楊外相は「安全確保を前提に真剣に検討したい」と応じた。一方で、中国海軍の艦艇6隻が22日から23日未明にかけ沖縄本島と宮古島の間の海域を通過するなど、中国側の硬軟織り交ぜた対日戦略をうかがわせた。
就任後初の玄葉外相の訪中は日帰りという窮屈な日程にもかかわらず、温首相との会談が急(きゅう)遽(きょ)セットされるなど中国側は配慮を示した。
「(12月の)野田佳彦首相の訪中を楽しみにしています。ぜひ成功するように双方で努力していきたい」
温氏は北京の中南海で、満面の笑みを浮かべながら玄葉氏を迎え、こう語りかけた。玄葉氏は「来年は日中国交正常化40周年なので国民感情の改善を図っていきたい」と応じた。
日中関係は昨年9月の沖縄・尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件で悪化したが、温氏らが友好ムードを演出したのは、先の東アジア首脳会議(EAS)などを通じ、米国による「中国包囲網」が形成されつつあることが影響している。EASでは中国の海洋権益拡大を牽(けん)制(せい)し、南シナ海の海洋安全保障に重点を置いた原則宣言が採択された。
中国は米国の攻勢に対抗するためにも、日本との関係を改善させる必要性に迫られている。温氏との会談も玄葉氏の訪中直前の22日に最終的に決まった。
海上での「危機管理メカニズム」の構築も、11月中旬の日中首脳会談で、胡錦濤国家主席は明言を避けていた。日本側としては、野田首相の訪中時に合意したい考えだ。
また、楊氏は米国による「対中包囲網」の一環とも指摘される環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)に関し「アジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)実現のための一つの基礎になる」と、一定の評価までしてみせた。
玄葉氏、言及せず
こうした中国側の姿勢に配慮したのか、一連の会談で玄葉氏が今回の中国海軍艦艇の沖縄沖通過について言及することはなかった。会談後、玄葉氏は記者団に対し、「中国海軍の動向は注視しなければならない」としたが、中国艦艇が航行した海域は日本の排他的経済水域(EEZ)にあたるものの、公海上と同じ扱いになるため「国際法上の問題ではない」と述べるだけだった。
中国外務省の劉為民報道官は23日の会見で「例年行われる訓練であり、特定の国を念頭に置いたものではない」と説明した。
だが、沖縄本島と宮古島の間の海域は中国が制海権の確保を狙う九州-台湾-フィリピンを結ぶ「第1列島線」と重なる。
実は今年7月にも似たようなことがあった。7月4日に北京で行われた当時の松本剛明外相と楊氏との会談の前日、中国の監視船が沖縄・尖閣諸島付近を航行する動きを見せたのだ。今回の流れと符合する。
防衛省によると、22日午前11時ごろ、海上自衛隊のP3C哨戒機が宮古島の北東約100キロの海域で、中国海軍の情報収集艦1隻を発見した。情報収集艦は他国のレーダーを傍受、収集して解析をするのが役目で動向が確認されるのは珍しいという。同海域ではその後も中国海軍のミサイル駆逐艦とフリゲートが確認された。
融和と牽制-。中国側には2つの言葉が交錯している。

抗議しないということは
認めているのと同じこと
じゃあな

中国対日戦略は硬軟両用
玄葉外相訪中 温首相と会談
海上艦艇6隻 沖縄沖を通過
【産経ニュース 2011.11.24 01:15】
玄葉光一郎外相は23日、中国を訪問し、温家宝首相や楊(よう)潔(けっ)●(=簾の广を厂に、兼を虎に)(ち)外相と会談した。両外相は海上での不測の事態に備える「危機管理メカニズム」の構築に関し、協議機関設置に向けて協力することで一致した。
投資協定合意へ
日中韓3カ国の投資協定に関し年内にも実質合意を目指すことを確認した。玄葉氏は東京電力福島第1原発事故を受けた日本産食品の輸入規制の一層の緩和を要請。楊外相は「安全確保を前提に真剣に検討したい」と応じた。一方で、中国海軍の艦艇6隻が22日から23日未明にかけ沖縄本島と宮古島の間の海域を通過するなど、中国側の硬軟織り交ぜた対日戦略をうかがわせた。
就任後初の玄葉外相の訪中は日帰りという窮屈な日程にもかかわらず、温首相との会談が急(きゅう)遽(きょ)セットされるなど中国側は配慮を示した。
「(12月の)野田佳彦首相の訪中を楽しみにしています。ぜひ成功するように双方で努力していきたい」
温氏は北京の中南海で、満面の笑みを浮かべながら玄葉氏を迎え、こう語りかけた。玄葉氏は「来年は日中国交正常化40周年なので国民感情の改善を図っていきたい」と応じた。
日中関係は昨年9月の沖縄・尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件で悪化したが、温氏らが友好ムードを演出したのは、先の東アジア首脳会議(EAS)などを通じ、米国による「中国包囲網」が形成されつつあることが影響している。EASでは中国の海洋権益拡大を牽(けん)制(せい)し、南シナ海の海洋安全保障に重点を置いた原則宣言が採択された。
中国は米国の攻勢に対抗するためにも、日本との関係を改善させる必要性に迫られている。温氏との会談も玄葉氏の訪中直前の22日に最終的に決まった。
海上での「危機管理メカニズム」の構築も、11月中旬の日中首脳会談で、胡錦濤国家主席は明言を避けていた。日本側としては、野田首相の訪中時に合意したい考えだ。
また、楊氏は米国による「対中包囲網」の一環とも指摘される環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)に関し「アジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)実現のための一つの基礎になる」と、一定の評価までしてみせた。
玄葉氏、言及せず
こうした中国側の姿勢に配慮したのか、一連の会談で玄葉氏が今回の中国海軍艦艇の沖縄沖通過について言及することはなかった。会談後、玄葉氏は記者団に対し、「中国海軍の動向は注視しなければならない」としたが、中国艦艇が航行した海域は日本の排他的経済水域(EEZ)にあたるものの、公海上と同じ扱いになるため「国際法上の問題ではない」と述べるだけだった。
中国外務省の劉為民報道官は23日の会見で「例年行われる訓練であり、特定の国を念頭に置いたものではない」と説明した。
だが、沖縄本島と宮古島の間の海域は中国が制海権の確保を狙う九州-台湾-フィリピンを結ぶ「第1列島線」と重なる。
実は今年7月にも似たようなことがあった。7月4日に北京で行われた当時の松本剛明外相と楊氏との会談の前日、中国の監視船が沖縄・尖閣諸島付近を航行する動きを見せたのだ。今回の流れと符合する。
防衛省によると、22日午前11時ごろ、海上自衛隊のP3C哨戒機が宮古島の北東約100キロの海域で、中国海軍の情報収集艦1隻を発見した。情報収集艦は他国のレーダーを傍受、収集して解析をするのが役目で動向が確認されるのは珍しいという。同海域ではその後も中国海軍のミサイル駆逐艦とフリゲートが確認された。
融和と牽制-。中国側には2つの言葉が交錯している。