2013年12月07日
2013年12月07日
前代未聞・・・異例のジャッジ
大毅 後味悪い…負けても防衛 前日説明では「陥落」
IBF・WBA世界スーパーフライ級王座統一戦12回戦 亀田大毅 1―2判定 リボリオ・ソリス (12月3日 大阪・ボディメーカーコロシアム)

1-2の判定で敗れ王座統一ならず…ぼう然とする亀田大毅
Photo By スポニチ
負けたのにベルトはそのままだった。IBF・WBA世界スーパーフライ級王座統一戦で、亀田大毅(24=亀田)は、計量失敗でWBA王座を剥奪されたリボリオ・ソリス(31=ベネズエラ)に1―2で判定負けした。前日の説明ではIBF王座から陥落のはずだったが、試合直後に亀田の王座はそのまま保持されるとの発表があり、異例の結末となった。
前代未聞のジャッジは、大毅の判定負けがアナウンスされてから約15分後に発表された。会見を開いたIBFのリンゼイ・タッカー・スーパーバイザーは「IBFのルールにより、IBFの挑戦者のソリス選手が体重超過だったため、IBF王者の亀田選手は王者のままです」と発表。負けて防衛という理解しがたい摩訶(まか)不思議な結果が告げられた。
前日の計量でWBA王者のソリスが体重超過で王座剥奪。ソリスがコーラをがぶ飲みする場面が見られた。その後のルールミーティングで大毅が勝てば統一王者、負ければWBAとIBFはともに空位になると確認されていた。報道陣にもそう説明していたタッカー氏は「きのう言ったことは覚えていないけれど、そう受け取られたとしたら、それは間違いでした」と弁明。「これは無効試合ではなくタイトルマッチです。負けという記録は残るけれど、防衛は認めます」と説明した。
大毅にとっては大きなハンデを背負った戦いになっていた。IBF独自の午前8時の当日計量で、大毅は4・5キロのリバウンド制限内の56・0キロだった。当日計量のないソリスは59・5キロにまで増量していた。その差は3・5キロ、ほぼ2階級の違いが生じていた。
大毅は3回からパワーで分があるソリスに果敢に接近戦を挑んだ。打ち合うスタイルで勝負に出たが、ソリスの連打を再三浴びた。鼻から出血し、顔を真っ赤にして左フック、左ボディーを出したが及ばなかった。ジャッジは一人が2点差で大毅を支持したが2人は4点差でソリスを支持。まさかの判定負け、そしてまさかの初防衛だった。
何ともお粗末な運営だ。IBFは4月から日本ボクシングコミッション(JBC)に公認されたばかり。9月の王座決定戦ではIBF独自ルールの当日計量が急きょ時間が変更になり、JBCや報道陣なしの密室で行われた。この日も当日計量で服を着たままはかりに乗ったIBF世界ミニマム級王者の高山勝成が制限を400グラム超過していたが「服の分を差し引けば問題ない」と“丼勘定”でOK。今回の異例の裁定にもJBCの森田健事務局長は「負ければチャンピオンではないときのう聞いている。IBFが王座を認めるならJBCは従うしかない」と困惑を隠せない。
大毅は会見を拒否して会場を後にした。「負けても防衛」という不本意な結果を喜べる選手などいない。勝者も敗者もいない統一王座。後味の悪さばかりが残った。
◆IBF規則1のAの2、挑戦者が計量失格した場合
王者が計量パスし、挑戦者が計量パスできなかった場合、王者は勝敗にかかわらず、王座を保持するという理解のもとで試合を実施する。
【配信元】NPO法人 百人の会
こんなルールが
あったのね・・・
じゃあな
IBF・WBA世界スーパーフライ級王座統一戦12回戦 亀田大毅 1―2判定 リボリオ・ソリス (12月3日 大阪・ボディメーカーコロシアム)

1-2の判定で敗れ王座統一ならず…ぼう然とする亀田大毅
Photo By スポニチ
負けたのにベルトはそのままだった。IBF・WBA世界スーパーフライ級王座統一戦で、亀田大毅(24=亀田)は、計量失敗でWBA王座を剥奪されたリボリオ・ソリス(31=ベネズエラ)に1―2で判定負けした。前日の説明ではIBF王座から陥落のはずだったが、試合直後に亀田の王座はそのまま保持されるとの発表があり、異例の結末となった。
前代未聞のジャッジは、大毅の判定負けがアナウンスされてから約15分後に発表された。会見を開いたIBFのリンゼイ・タッカー・スーパーバイザーは「IBFのルールにより、IBFの挑戦者のソリス選手が体重超過だったため、IBF王者の亀田選手は王者のままです」と発表。負けて防衛という理解しがたい摩訶(まか)不思議な結果が告げられた。
前日の計量でWBA王者のソリスが体重超過で王座剥奪。ソリスがコーラをがぶ飲みする場面が見られた。その後のルールミーティングで大毅が勝てば統一王者、負ければWBAとIBFはともに空位になると確認されていた。報道陣にもそう説明していたタッカー氏は「きのう言ったことは覚えていないけれど、そう受け取られたとしたら、それは間違いでした」と弁明。「これは無効試合ではなくタイトルマッチです。負けという記録は残るけれど、防衛は認めます」と説明した。
大毅にとっては大きなハンデを背負った戦いになっていた。IBF独自の午前8時の当日計量で、大毅は4・5キロのリバウンド制限内の56・0キロだった。当日計量のないソリスは59・5キロにまで増量していた。その差は3・5キロ、ほぼ2階級の違いが生じていた。
大毅は3回からパワーで分があるソリスに果敢に接近戦を挑んだ。打ち合うスタイルで勝負に出たが、ソリスの連打を再三浴びた。鼻から出血し、顔を真っ赤にして左フック、左ボディーを出したが及ばなかった。ジャッジは一人が2点差で大毅を支持したが2人は4点差でソリスを支持。まさかの判定負け、そしてまさかの初防衛だった。
何ともお粗末な運営だ。IBFは4月から日本ボクシングコミッション(JBC)に公認されたばかり。9月の王座決定戦ではIBF独自ルールの当日計量が急きょ時間が変更になり、JBCや報道陣なしの密室で行われた。この日も当日計量で服を着たままはかりに乗ったIBF世界ミニマム級王者の高山勝成が制限を400グラム超過していたが「服の分を差し引けば問題ない」と“丼勘定”でOK。今回の異例の裁定にもJBCの森田健事務局長は「負ければチャンピオンではないときのう聞いている。IBFが王座を認めるならJBCは従うしかない」と困惑を隠せない。
大毅は会見を拒否して会場を後にした。「負けても防衛」という不本意な結果を喜べる選手などいない。勝者も敗者もいない統一王座。後味の悪さばかりが残った。
◆IBF規則1のAの2、挑戦者が計量失格した場合
王者が計量パスし、挑戦者が計量パスできなかった場合、王者は勝敗にかかわらず、王座を保持するという理解のもとで試合を実施する。
【配信元】NPO法人 百人の会
こんなルールが
あったのね・・・
じゃあな
