2013年06月04日
中国政府が自国旅行者に指南した驚愕の禁止事項
道でツバ吐くな、列の順番を守れ…中国政府が自国旅行者に指南した驚愕の禁止事項
【夕刊フジ 2013.05.31】
韓国の板門店近くの公園で記念撮影をする中国人観光客。中国当局は、世界中に出かけて行くようになった自国民のマナー改善に躍起だ(AP)
中国政府が、経済成長による所得増加で世界中に旅行に出かけていくようになった自国民のマナー改善に躍起となっている。エジプト・ルクソールの古代神殿に15歳の少年が落書きをしたことが判明するなど、各地での品位のないふるまいが大ひんしゅくを買っているためだ。落書き発覚を受け、中央政府のウェブサイトに、道で唾を吐いたり、ゴミを捨てたりするといった常識的な「禁止事項」をわざわざ列挙したガイドラインを掲載。旅先でのモラルある行動を指南している。
■落書き事件きっかけ
「文明的旅行者であることは、国民一人一人に課せられた義務である」
28日にアップされたガイドラインは、こんな書き出しで始まる。国家観光局が策定したもので、米CNNやロイター通信などが、その“噴飯もの”の禁止事項を伝えた。
「道に唾を吐かない」「ゴミのポイ捨てをしない」「列の順番は守る」「歴史的価値のあるものを傷付けない」など、小学校の校則のような事例が並ぶ。落書き事件を受け、「古代遺跡に触れたり、よじ上ったり、落書きしたりする」ことも禁止事項として明記した。
さらに、「公共秩序の遵守(じゅんしゅ)」「環境保全」「他人の権利の尊重」「礼儀をもって接する」といった旅先でのふるまい方も具体的に列挙。「適切な娯楽を見つけるべきだ」と、節度ある行動を求めている。
きっかけとなった落書き事件は、少年の名前とともに中国語で「ここに遊びに来た」と記された写真が今月下旬、中国版ツイッター「微博(ウェイボ)」に投稿され発覚。母親が謝罪する騒ぎとなった。その直前の今月16日には汪洋副首相が政府の会議で、「礼節を欠いた行為が(内外の)メディアで非難され、国のイメージに悪影響を及ぼしている」と語り、マナーを守るよう呼びかけていたばかり。これ以上の悪評は看過できないと、前代未聞ともいえる“旅先での行動指南”に踏み切ったようだ。
中国人観光客のマナーの悪さに関する報道は後を絶たない。香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは、インド洋の島国モルディブで、中国人旅行者がホテルの部屋でカップ麺ばかりを食べるため、湯沸かしポットを撤去したところ、「(人種)差別だ」と大騒ぎになったと伝えた。中国国内ではモルディブ旅行をボイコットする動きが広がっているという。
また多くの中国人旅行者がホテルなどで「新婚旅行割引」を受けるため、旅行会社が偽造した偽の婚姻証明書を持参していることも暴露した。
■支出額は世界一だが
中国社会科学院・観光研究センターの研究員はロイター通信に「海外旅行は新たな贅沢(ぜいたく)で、みんな海外のルールに慣れていない」と、弁明する。
昨年の中国人海外旅行者は2000年の8倍超の8300万人まで急増。支出総額は過去最高の1020億ドル(約10兆円)に達し、米国とドイツを抜き、初めて世界一となった。関係が悪化している日本も含め世界各国が中国人旅行者の誘致を競っている。
「旅行は学習経験だ。いずれ旅先の国の文化を吸収し、これまでの恥ずかしい悪癖を捨て去るだろう」
浙江(せっこう)大学の観光学教授は長い目で見てほしいと訴えている。
【関連文書】
「中国人のイメージ悪化」原因は旅行者の劣悪マナー? それとも汚職官僚の…
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20130526/frn1305261639001-n1.htm
留学生が見たリアル中国(3)】“不文明”な人で覆われる北京 地下鉄、ホテルでも「カー、ペッ」
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20130426/frn1304261709005-n3.htm
香港で“嫌中”じわり…英植民地時代の旗掲げ「中国人ではなく香港人」
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20130514/frn1305141602003-n1.htm
みんながみんな
じゃないやろけど
おおかたは
酷い
じゃあな